【ZINE】J-SWEETS 2003-2013ー境貴雄/TAKAO SAKAI
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小豆を愛するアーティスト境貴雄の代表作《J-SWEETS》の初の作品集。
全ページ、小豆、あんこ、団子、饅頭、どら焼き……と、あま〜い和菓子だらけ。
あんなものも、こんなものも、小豆まみれになっています。
一体…なぜ。
境さんは、小さい頃から大の「あんこ好き」。小豆や和菓子がモチーフの作品は、自身の幼少期からの食の嗜好が土台となっているけれど、だんだんと食にとどまらず、あんこの材料である「小豆」の姿形、色、質感、デザインにも惹かれ、小豆リサーチを行う日々。そこでわかったのは、「日本では古来より、小豆は赤色という特徴から邪気を払う魔除けとしての役割を担い、幸福をもたらす食べ物として用いられてきた。季節ごとに小豆を用いた和菓子を食べたり、祝い事で赤飯を炊くことも、幸福を祈願する意味がある」ということ。
小豆は日本人の精神と、日本文化と深い関わりがあるのですね。
境さんは、そんな小豆をモチーフにした作品は、現代における「魔除けの造形」であり、「様々なものに小豆を施すことによって、差別や暴力のない世界への祈りを込めている」と語ります。
小豆が施された日常の品々は、小豆の魔除けの意味をまとい護符のようなオーラを漂うわせながらも、その見た目は笑いを誘うユーモアも溢れている。「笑う門には福来る」ともいうわけで、境さんの作品には果報が集まってくるようです。
《商品詳細》
J-SWEETS 2003-2013
出版年:2020年6月
仕様:ソフトカバー/A4サイズ210×297mm/28P/カラー/日本語
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《プロフィール》
境 貴雄(TAKAO SAKAI)
2007年、東京藝術大学大学院修士課程デザイン専攻を修了。幼少のころから、あんこ好きだったことがきっかけで、藝大在学中より和菓子や小豆をモチーフとした作品を発表。2005年に開催されたオオタファインアーツでの展覧会を機に本格的なアーティスト活動をスタート。小豆を髭に見立てたファッション「アズラー」の仕掛人であり、これまでに5000名以上のポートレートを撮影し、多くの著名人がモデルとして参加。テレビやトークショーの出演、ラジオのパーソナリティ、雑誌や新聞の掲載、商業施設でのイベント、ファッションブランドとのコラボレーションなど、アート界のみならず様々なメディアで活動している。主な作品収蔵先は韓国のガナアートセンター、日本の高橋コレクション。
公式WEBサイト: https://takaosakai.tumblr.com/
twitter: https://twitter.com/takao_sakai
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